自由

要領が悪く、のみ込みも遅い。特に目立った才能はなく、何でもそつなくこなすとは真逆。自ら輝く力強い太陽より、太陽の光を借りてゆるゆると光る静かな月。スポットライトが眩しい舞台の上で、拍手喝采を浴びながら華々しくパフォーマンスするより、薄暗い舞台裏で汗と埃にまみれて雑用をするタイプ。

これが私。

そんな自分がずいぶん長い間、受け入れられなかった。

華々しいパフォーマーを羨んで、埃まみれの自分を惨めに思っていた。

けれど、心理を学びカウンセリングに触れていくうちに、段々とそんな自分を受け容れることができるようになった。

あくまでも私は私であって、人とは違うのだということがわかった。

華々しくはなくても、自分自身に嘘をつかず、心身健康で毎日楽しめれば、それでいい。

無理に目立つ必要もなければ、体裁を整えて自分を自分以上に大きく見せる必要もない。

過剰に人を羨まなくても、自分が持っているものを大切にしていけばいい。

自分を含め、周りのみんなが幸せでいられるような言動を心がけ、そして楽しく毎日が過ごせれば、それが1番幸せだと思うようになった。

私は私なのだから他はどうでもいいのではなくて、自分も他人も同じように大切にしたいと思う。