分けっこ

両親と妹の4人家族で育った。

食べ物が1つしかないときは、何でも四等分した。

母がお茶会でもらってきた、たった1個の一口サイズのお饅頭も四等分したので、1人チョコボールほどの一口以下のお饅頭だった。

二房の葡萄も1人半房ずつ、たまたま2個しかなかったプリンは当然1人半分ずつ、あられやチョコレートも1袋の4分の1ずつ。

今みたいに個別包装ではなかったので、とにかく量や個数に関係なく四等分。

子どもの頃は、不満だった。

1人だったらお饅頭も葡萄もあられも、丸々食べられるのに、分けるとその分少なくなってしまう。

だから大人になって自由に飲食できるようになったら、1人で1個(袋)食べるのが夢だった。

袋菓子、大きなお饅頭、パフェもチョコレートも存分に食べた。

 

時が経ち家族ができて、やっぱり人数分に割った。

でも5人家族になったので、4分の1のさらに半分という、悲しい量になった。

それでもやっぱり分ける。

それは両親から私、そして子どもたちへと受け継がれ、当たり前に分ける。

丸々1人で食べられるのも嬉しいけれど、

「半分ずつね」

と言いながら分けて食べるのも、嬉しい。

分けてもらった時、食べ物と一緒に、分け与えてもらえる優しさも、一緒に貰っているから。