おじいさん

わずか1.5mほどの幅の、交差点とは言えないほど小さな横断歩道を、前方赤信号とわかっていながら渡ろうとしたら、右側から自転車に乗ったおじいさんがやってきた。

慌てて止まり身を引いた。

おじいさんはにこやかに頭を下げながら、恐縮した様子で私の目の前を通過していった。

いやいやいや。頭を下げなければいけないのは、私の方ですから。

それなのに、優しい笑顔をくれたおじいさん。ごめんなさい。