新人

夜のビシネス街。

スーツも靴も鞄もピッカピカの若者たちが、
道路の真ん中や地下鉄の出入り口にかたまって、おしゃべりをしている。
通行の迷惑だし、学生時代の言葉使いそのままの、チャラい会話に少々がっかり。

でも、何故か応援したくなった。

こんな風に騒いでいるけれど、きっと心の中は、新しい世界の新しいできことに毎日忙殺されて、
不安も多いんだろうな、緊張の連続なんだろうな、と感じたから。

そこが道路の真ん中でも、緊張がほどけた仕事終わりに、
同僚とホッとした瞬間なのだろうと感じたから。

ついこの間まで、まだ学生だったのに、今はもう親と同じ社会人。
切り替わっている途中なのだろう。

そういえば、小学校にも、ついこのあいだまで親や先生にぬくぬくと守られた保育園児だった子どもたちが、今は、背中いっぱいのランドセルにしょわれるように毎日学校にやってくる。
すねたり大泣きしたりダダをこねたり、慌ただしい。

新小学1年生も、新社会人も、頑張ってるんだなぁ。

心細いかもしれない。不安もいっぱいあるかもしれない。

でも、無理をせず、少しずつ少しずつ自分のペースで慣れていって、
日々謳歌できたらいいなと思う。

何よりもまずは日々を楽しんでみること。

そして周囲はそれをあたたかく見守ることで、新人は成長してゆけるのだと思う。