仕事

事の発端は使っているiPhoneからFBへの投稿ができないことだった。

朝10時にアップルサポートに電話をし、前日の続きから始めて、
結果的に最後の電話を切ったのは夜7:40時だった。

まったく機械(IT)が理解できない私と、
丁寧だが知識に乏しい10人近いオペレーターたちとのやり取りが1日中続いた。

その間、初期化してしまったiPhone はまったく使えず、
往復45分かかる大手電気屋さんを3往復し、夜6:45時になって、
ようやくスペシャリストオペレーターに繋がった。

前日の問い合わせから合計すると、10時間以上かかったことになる。

それでも問題は解決できなかった。

それどころか、iPhoneの初期化で血の気が引いて、元に戻しただけの2日間だった。

年に数回しかない、丸々1日お休みという貴重な日は、
1日中大っ嫌いで苦手なITで取られて終わってしまった。

オペレーターたちはみな爽やかな対応だった。

「ご不安ですよね、ご安心ください」
「解決できるまでご案内させていただきます」
「丁寧にご説明させていただきます」

きっとマニュアル通りの、決まった台詞なのだろう。

全然安心できなかった。それどころか途中パニックになり冷や汗が流れた。

夏日の中、3度も電気屋さんを往復したのに、解決できなかった。
丁寧な説明のはずが「少々お待ちください」が続いた。

オペレーターたちに、もっと知識があれば私はパニックにならなくてもよかった。
解決できるまで案内してくれたら、電気屋さんの往復は1回でよかった。
もっと早くスペシャリストオペレーターに繋げていてくれれば、
ほんの1~2時間で済ませることができていた。

夜8時。

ヘロヘロになりながら、24時間食べていなかったのに食事をする気にもなれず、
とりあえず湯船につかった。
つかりながら、ふと、ご相談者様を想った。

カウンセラーに豊富な知識があれば、ご相談者様は安心できるのではないか。

カウンセラーが深く傾聴できていれば、
カウンセラー&心療内科巡りをしなくてもすむのではないか。

カウンセラーがスペシャリストなら、
ご相談者様に余計な負担をかけずにすむのではないか。

スペシャリストオペレーターにどんなに平謝りされても、私の2日間は戻ることはない。

やり残していた所用や仕事はまったく進まず、仕事をするよりも疲労度は高かった。

ただ、所用も仕事も、時間さえあればできるし、休息すれば疲労もとれる。

取り戻すことはできる。

けれど、これが心の元気を無くした人や、
感情がもつれてこんがらがっている人への対応なら、
取り戻せずとんでもなく大変なことになる。

2日間かけても解決できなかった問題と費やした時間は
〝ま、仕方ないか〟
ですませることはできる。

でも、心の問題に
〝ま、仕方ないか〟
はない。絶対にあってはいけない。

数々のオペレーターに対応されながら、
心理カウンセラーとしてご相談者様に対応する自分の姿を、反面教師として教わった気がした。