必要

たくさんの職場で、色々な職業に就いた。
その中には、自分があまりに不出来で解雇になった所もいくつかある。

どんなにやる気があって必死に頑張っても、ダメな所はダメで、
まるで人間失格の烙印を押しつけられたように、シャットアウトになった。

星空を見上げながら情けなさと屈辱感にへこみ、自分の居場所を探すための力を蓄えようと、
もがいたことが何度もある。

最近、出勤する先々で、
「わぁ、来てくれて助かったぁ~~。ありがたいぃぃーっ!」
「来てくれてありがとう!! ありがたくて背中から後光が差して見えるっ!!」
「来てくれているので、助かってます」
と立て続けに言われた。

仕事自体におもしろさ感じ、出勤することが楽しみであるところに、
必要とされている実感が持てて、嬉しかった。

職場に恵まれ、仕事に恵まれ、人に恵まれ、辿り着いたそれぞれの場所。

もちろんご縁もあるが、人には向き不向き、適材適所があって、
会社の知名度や世間の評価は案外関係なく、あてにならないものなのかもしれない。

知名度や世間の評価が高くなくても、
自分の好きな場所で、自分の好きな人たちと、自分の好きな仕事をする。

そうやって自分の足でしっかりと地に足をつけて、
自分が必要とする、また、必要とされる場所で生きていくことは、
幸せなことだと思う。

そして、そんな場所は、きっと誰にでも平等にあるのだと思う。