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週末の朝のビジネス街は、ガラ~ンとしていて、平日とは違った空気が流れている。

いつもは人の波に混じって、スタスタと職場に向かうが、
せっかくなのでのんびりした空気感を味わいながら、
少しゆっくりと周りの風景を楽しみながら歩く。

オフィスビルの広い出入り口の床を、這いつくばってお掃除をするおじさん。
おじさんの手に持たれた雑巾でゴシゴシと拭かれた床は、
モップでササッと拭かれるより、きっと綺麗になるね。
手の温もりとおじさんの“綺麗になあれ”の想いが床に伝わるから。

裏通りのおしゃれなカフェでは、テレビドラマのロケが行われている。
お店の外にはたくさんの機材が置かれ、大勢のスタッフが忙しそうに動き回っている。
マスコミの世界は、時間も休日も、一般の人とはまったく感覚が違う。
ロケ現場を通りながら、同じ業界でAD4年目の愚息を案じる。

ビジネス街の郵便局は週末も開いていて、窓口では係の人が持ち込まれた荷物の整理をしている。

365日24時間、たえずどこかで誰かが働いていてくれるおかげで、
私たちは快適な暮らしができているのだと思うと、
床を這いつくばってお掃除をするおじさんや、
慌ただしく動き回っている業界スタッフや、
国内外にお手紙や荷物を届けてくれる郵便屋さんに、心の中で、
「ありがとう。頑張って!」
とエールを送りながら、私も誰かの役に立てるようにと、奮起しながら職場に向かう。