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ぽっかりと空いた平日の午前中、普段は見られない朝のワイドショーを見た。

児童養護施設で育った女性が、結婚式を挙げるまでを追ったドキュメンタリー。

辛く寂しい思いを、何とか自分の中に収め込みながら生きてきた女性が、
産みの母、育ての母(養護施設職員)、義父母、婚約者、友人など、
たくさんの人にお祝いされて、産みの母とバージンロードを歩く。
一般家庭の温もりや、親に甘えることを知らない。
けれども、それを超えた、3人の育ての母(養護施設職員)が、本気で叱り、褒め、
愛情を注いで育ててきた彼女を、まるで実の娘のように祝福する。

人が人に注ぐ愛情の深さがあまりに美しくて、朝から号泣してしまった。

チャンネルを変えると、今度はアメリカの5歳の少女。

ある夫婦の元に里子に出されていた。
少女が5歳になり、夫婦は正式に養女に迎えることを決め、裁判所での判決の時。
ディズニープリンセスが大好きな少女は、ピンクのドレスを着て、
大きな星が付いた魔法のタクトを持っていた。
黒い法服で現れた女性裁判長は、
「この服とプリンセスドレスのどちらで判決を受けたいですか?」
と少女に聞いた。
「プリンセスのドレス」
と答えた少女に、
「実はね、私もプリンセスのドレスを着て来たのよ」
と言いながら法服を脱ぐと、女性裁判長もプリンセスになり、
少女が正式に夫婦の子どもになったことを告げた。

歓喜の声を上げながら家族でハグしているところに、法廷の後ろの扉から、
裁判所の女性職員たちがお祝いのために入廷してきた。
それぞれ、シンデレラ、白雪姫、オーロラ姫、ベル、ジャスミンなど、
少女の大好きなプリンセスだった。

大好きな両親の子どもになれたこと、たくさんのプリンセスが現れたことに喜ぶ少女と、
裁判所の粋なはからいに感動してしまい、またまた号泣。

そして、感動の余韻に浸りながらテレビのスイッチをOFFにしたとたん、
友人からのあたたかいメールが届き、またまた号泣。

感動の涙にくれた午前中をすごし、午後、子どもたちの待つ職場へ。

「先生、カルタやろ」
と誘ってきたのは、手のかかるT君。びっくりした。
いくつか問題を抱え、職員会議で度々名前の挙がるT君が、一緒に遊ぼうと言う。
よほど暇だったのか、私をからかったのか、ただの暇つぶしか。
けれども誘ってくれたことが嬉しくて、私は本気でカルタを取る。

普段のゲームの時でも、子どもたちから〝本気すぎて大人げない〟と言われようが、
〝子どもに手加減しろ〟と言われようが、私は本気。
時と場合にもよるが、本気は子どもたちに対する礼儀だと思うから。

でも、悲しいかな、支援現場で職員がゆっくりゲームをする時間はない。
次々に業務に追われ、せっかく誘ってくれたT君に「ごめんねぇ」と言いながら、
他の子どもに遊び相手を交替せざるを得ない。

しばらくすると、またT君が誘ってきた。
「先生、ウノやろ」
ムム? 暇じゃないのか? ただの冷やかしじゃないのか?
そしてウノを始めるも、業務の嵐に襲われ、私はまたもや途中退散。
T君に、心底申し訳ないと思いながら、T君の帰宅時間になってしまった。すると、
「さいなら」(関西風)
と大声で言い、手を振りながら帰って行った。

いつもは悪態をつき、暴言を吐き、職員を手こずらせるT君の後姿を見ながら、
初めて挨拶をしてくれたことが嬉しくて、込み上げてくるものがあり、
他の子どもたちに隠れて汗をぬぐうふりで涙を拭いた。

夜、勇気が湧いてくるドラマを観て感動の涙を流し、
胸が締め付けられるような心に染み入るバラード聴き、また号泣。

♡♡♡

1日を振り返ったときに、珍しいほどいくつもの感動の涙を流せたことに、驚きつつ感謝した。

こういう日もそうそうないと思うと、1日がとても愛おしい。
だからこそ1日1日を大切に過ごしたいと思う。
明日はどんなことで感動して心が震えるかな。