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何十本と並ぶイチョウの樹1本1本に、注意書きの札が括りつけられていた。

『この樹木(イチョウ)は、通りの拡幅事業に伴い、支障となるため、移植の可否について検討しました。街路樹精密診断の結果、幹および根元に腐朽があることが判明し、移植が不可能であるため、伐採・伐根を行うことになりました。なお、伐採・伐根時期につきましては、改めて周知させて頂きます』

イチョウの樹に申し訳なく思った。

人間の都合でコンクリートの真ん中に植えられ、
四六時中、車の排気ガスにさらされ、人間の都合で伐採される。

生きているのに。腐朽はイチョウのせいじゃないかもしれないのに。

時には雨よけの傘代わりになったり、強い日差しを遮ってくれたり、
新緑や紅葉を楽しませてくれる。

「根腐れしたから伐採します」には、心が痛んだ。しかも1本や2本ではない。

これからの時季、足元に赤や黄色い落ち葉の絨毯を作ってくれる。

この道を通らなければ職場に行けないため、嫌でも伐採を目にすることになる。

イチョウの樹にどうやって詫びようか、真剣に考えながら通勤中。

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