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「養育論の視点から考える愛着」について、思想家の講義を受けた。

愛着理論は、イギリス出身の医学者・精神科医・精神分析家である、
ジョン・ボウルビィによって確立された。

愛着には、愛着行動、愛着対象、愛着人物、愛着障害、愛着関係、などがある。

その中でも「愛着行動=安心・安全を求めて人に接近すること」であり、
親子間で愛着が愛情になると、それは子どもが生涯もらう最大最良のプレゼントになる。

逆に、生後6か月~3歳までの間に、1週間以上特定の養育者(例えば母親)の存在を得られないとき、
子どもは養育者(例えば母親)に再会しても無関心になり、求めなくなり、これを愛着障害という。

愛着障害が深まってよるべなき状態になると、最初は転げまわったり、
泣き叫ぶなどの抵抗(protest)、次に泣き方がシクシクと弱まったり、
要求がなくなる絶望(despeir)、そして母親に関心が無くなってしまう離脱(detachment)に陥る。

子どもが不安になる3大要素は、
1人にされる、暗闇を恐れる、母親の代わりに見知らぬ人がいる。
だからこそ、親子の絆なくしては、子どもは生きていけないのである。

そして養育とは、子どもたちに、安心・安全の基地を提供すること、
特別な誰かを提供することであり、養育には第1次愛着人物が必要である。

子どもは徹底的に受け身であるので、受け止められ欲求があり、受け止めてくれる人を信用し、
受け止められる誰かがいなければ生きていけない。

常に同じ人に受け止めてもらえるとその人の事を大好きになり、信頼し、
寄りかかることができるのである。

余談だが、子どものいる施設に訪問したとき、子どもが一斉に寄ってくる施設、
また、ガラガラとドアを開けると、子どもが一斉にドアの方を向く施設は、
特定の愛着人がいない証拠なのだそうだ。

なるほどなと思う。

日頃からしっかりと受け止めてもらっている気持ちがあれば、
敢えて訪問者のところに寄っていく必要はないと思うから。

受け止められ体験をたくさんした子は、生きる力をたくさん持っている。
子どもにとって、自分だけに向けられる愛着が大事であり、それが生きるための財産になる。