職場の同僚にお年玉袋を手渡され、中を見ると1,000円札が入っていた。

新年会のじゃんけん大会で50,000円が当たったため、職場のみんなに配っているのだという。

頭のてっぺんから背中にかけて、稲妻に打たれたような衝撃を受けた。

〝なんと思いやりのある人なんだろう〟

当たった50,000円を『人に分ける』という発想が、私にあるだろうか。

きっとラッキーと喜んで、自分だけの懐に入れてニンマリしてしまいそうな気がする。

100円ショップでお年玉袋を購入し、1,000円を入れて配れば、
手元の残金はほとんどなくなってしまっただろう。
「私には使えないから、少額でもみんなが喜んでくれればいいなと思って」

 

ビジネスの世界では「自分さえよければ」「自社さえ儲かれば」が、溢れている。

確かにそれくらいの意気込みがなければ、生き残れないし、利益が生まれないことも多い。

けれど、〝我がが我がが〟という人や企業に会うと、私は悲しくなる。

そんな中で、同僚の発した思いやりこそ、ビジネスの世界にも必要なのではないか、
そして人として大切な心だと思った。

 

いただいたお年玉袋を見つめながら、もし私だったら誰にも言わず、
シメシメと自分のお財布に入れてしまうであろう、その器のあまりの小ささに気付き、
羞恥心と落胆でへこんだ。