勤務している学校では、毎日子どもたちが使う卓上簡易ゴミ箱を、
職員が隙間時間を見つけては、チラシで作る。

けれど、次から次に起きる子どもがらみのハプニングやその他の対応に追われて、
隙間時間などほとんどない。

そんな中、同僚職員が、自宅の新聞チラシで作って、わざわざ持って来てくれる。

いざ使うときにちゃんと用意できることは、とてもありがたい。

同僚職員の小さな助けが、実は他の職員を、業務を、大きく助けてくれている。

そして、この小さな手助けに、大きな思いやりが含まれていることに、
感動せずにはいられない。

チラシでできた簡易ゴミ箱なので、用意してからわずか数分でゴミがいっぱいになり、
すぐに捨ててしまう。

それでも同僚は、折る前に、底になる真ん中の部分に、イラストを描いているのだ。

たかがチラシで作った卓上簡易ゴミ箱。
わずか数分でゴミと一緒に捨てられてしまう簡易ゴミ箱。

職員の中には、同僚が作って持って来てくれていることも、
底にイラストが描かれていることも、気が付いていない者も多い。

「子どもたちが少しでも楽しいと思ってくれたらいいな、と思って」

こんな同僚と同じ職場で仕事ができることが嬉しい。

そして、たとえ気付かれなくても、
小さな見えないところにまで思いやりを込めることができる同僚を、誇りに思う。